こんにちは!ユニバードさんなのだ。

今年の夏は本当に暑かったのだ!
9月に入ってもまだ暑い日があって、そんな時ユニバードさんは残暑見舞いを読み返して涼んでいるのだ。
お手紙を見ると、文字にも人それぞれの特徴があって
あーあの人どうしてるかなと思ったりするのだ。

今日はユニバーサルデザインに配慮した文字の話をするのだ。
今年ツイッターでたくさんリツイートされていたので知っている人もいるかもしれないけど「これなら読める!オレはバカじゃなかったんだ」というちょっと衝撃を受ける内容を含むツイートがあったのだ。

それは、今まで一般的な教科書の文字が読めなかった子どもがある書体を使用した時、初めて「あ、読める!」と思ったという話なんだって。
文字ひとつでそんなことがあるのか!と、とても驚いたのだ。

その書体が、株式会社モリサワさんの「UDデジタル教科書体」なのだ。

基本的にUDフォントは、より多くの人に読みやすく設計された書体だけど、このフォントはデジタル教科書(※)をはじめとしたICT教育の現場に効果的なユニバーサルデザイン書体として開発されたんだ。ロービジョン(弱視)やディスレクシア(読み書き障がい)に配慮して、読みやすさについてのエビデンスも取得した書体なんだよ。

もともとの教科書体は線に「細い」「太い」の強弱があったのだ。でも、その細いところがロービジョンの人にはとっても見えにくくて、太い部分だけが強調されるので、どこがその文字の線なのかわからないことがあるのだよ。また視覚過敏のある子の中には、はらいの先端やハネのとんがっているところが、自分に刺さってくるようにストレスを感じる子もいるんだ。UDデジタル教科書体は、書き方の方向や点、はらいの形状を保ちながらも、太さの強弱を抑え、できるだけシンプルな形状にしているのだ。

「読めない」が「読める」になるってすごいことだよね。
文字が読めない事で勉強に取り組めない子どもを、文字が救ったという事が素晴らしいと思うのだ。

障がいのない人でも、読むスピードが早くなったという例もあるんだって!
早く読めると、その分同じ時間でたくさんの文字が読めるから勉強の効率も上がるかもしれないのだ!

同じ文章でもフォントひとつで印象が変わるよね。
「目立つ」「かっこいい」だけじゃなくて「読める」「読みやすい」ということも、とっても大事だと思うのだ。
文字が人に与える影響は大きいのだ!

UDデジタル教科書体については、モリサワさんのこのページに詳しく載っているのだ。
https://www.morisawa.co.jp/topic/upg201802/

※デジタル教科書とは・・・今までの紙の教科書の内容をパソコンやタブレットに取り込んだ教材。触ると文字が拡大できたり、音声や動画も扱えるので、学習効果が高まると期待されている。2018年5月に、デジタル教科書を正式な教科書と位置付ける改正教育法が国会で可決、成立した。