ユニバードさん

こんにちは!ユニバードさんなのだ。
今年もあとわずか!年末に向かっていろいろイベントやお出かけがあったりして忙しいと思うけど、みんな風邪には気をつけようね。
ユニバードさんはお出かけの時は、よく電車を利用するんだけど、駅ってよく聞いてみるといろんな音が聞こえるんだね。
たとえば、

駅の入口
「ここは○○駅、○番出口です。」

エレベーターに乗ると
「行き先階ボタンを押してください。扉が閉まります。(到着すると)○階改札です。」

ホームまでおりる階段付近
「○番ホーム中央階段です。」

電車が到着(発車)する時
「○番線に(から)○○行き急行が到着(発車)します。」

などと案内してくれるのだ。普段意識していないけど、電車に乗って出かけるだけでも目的地までたくさんの音を耳にしているのだ!
それらは目が不自由な人に配慮した音なのだ。音によって安全に導いてくれるんだよ。

目が不自由な人だけでなく、健常者も助かる時がたくさんあるのだ。電車のドアが閉まる直前にはそれを知らせるようなチャイムが鳴るし、発車する時はメロディが鳴るよね。駅ごとに発車メロディが変わる路線もある。ユニバードさんが車内でぼんやりしていた時にその駅のメロディが聞こえて、「ああ、次で降りなきゃ」って乗り過ごしをせずにすんだことも多いのだ!

でも、あちこちで音が繰り返されるとかえって耳に入りにくかったり、騒音に感じることもあるかもしれないのだ。実際、日本語が分からない外国人だと、たくさんアナウンスが聞こえると「何かあったのか?」と不安に感じる人も多いらしいのだ…。ユニバーサルデザイン(以下UD)に配慮してアナウンスをしているつもりが、一部の人には不便に感じてしまうのは残念なのだ。

徐々にだけども、必要な人が適切に音の案内を利用できるような取り組みも広がっているんだよ。たとえば、横浜市営地下鉄「グリーンライン」では点字案内板やエレベーターのボタンを押すと音声が流れる駅が多いのだ。福岡の地下鉄七隈線では、エレベーター手前の誘導ブロックのセンサーが白杖に付けた磁気シールを感知すると、音声による案内とともにエレベーターの自動運転が開始されるのだ。繰り返し流すだけではなく、必要な人・必要なときだけに音がきちんとサインとして伝わるように工夫されつつあるのだ。

路線や駅によって取り組み方は様々だけど、必要な人に必要なUDの配慮をすることが広まりつつあって、ユニバードさんは嬉しいのだ。日本の便利な鉄道が、もっとたくさんの人にとって安心して使えるものになればいいな。

ここは○○駅○番出口です