言う吉くんアプリ紹介画面
こんにちは!ユニバードさんなのだ!

このブログで昨年2014年5月に、五千円札の識別しやすい工夫を紹介したのは覚えているかな?
今回はスマートフォンを使って日本のお札を識別できるアプリを紹介するよ!
それは国立印刷局が提供する「言う吉くん(いうきちくん)」。
IAUDアウォード2014の銀賞を受賞しているのだ!

目の不自由な方々から、携帯電話にお札の判別機能を搭載することができたらいいなっていう要望があって開発したんだって。
iOSで起動するスマートフォン(iPhone)、iPad、iPodtouchで使えるのだ。

ユニバードさん

使い方はとってカンタン!「言う吉くん」アプリを起動して、iPhone内蔵のカメラでお札を写すだけなのだ。
たとえば、千円札をカメラにかざすと、アプリがお札を認識して音声で額面を読み上げてくれるのだ。それと同時に画面上に大きな文字で「千円」と表示もしてくれるよ。
シャッター操作はしなくても、カメラにお札が写ればOKなのだ。

「でも、目が不自由なのに、どうやってスマートフォンを操作するの?」って不思議に思った人もいるかもしれないね。

iPhoneには、画面の読み上げをしてくれる「VoiceOver(ボイスオーバー)」という機能があるのを知っているかな?それから、話しかけて操作する「Siri(シリ)」っていう機能もあるよね。これらの機能で、目の不自由な方もスマートフォンを操作することが可能なのだ。
「VoiceOver」機能でアイコンを読み上げてダブルタップするか、「Siri」に「言う吉くん、起動」と話しかければ、アプリが起動するよ。
iPhone用のアプリとして開発された理由も、こういう機能があることで、iPhoneが現時点で目の不自由な方々に最も使いやすいスマートフォンだと言われているからなんだって。
様々な人に使いやすい配慮のあるスマートフォンがあってこその、このアプリなのだ。

お札には手で触った感触で識別ができるような工夫が施されているけれど、目の不自由な方のみんながみんな、手の感覚が敏感とは限らないのだ。それに、お札も新しいものもあれば使い込まれてクタクタになってるものもあって、触ってもわかりづらくなってるお札もあるかもしれないね。だから、お札を識別できる手段が、いろいろ増えるのはよいことだとユニバードさんは思うのだ。

ただし、このアプリが識別できるのはお札だけで、硬貨は判別できないので、その点は注意なのだ!
(偽札かどうかの判別もできないので、そこも注意!なのだ。)


※国立印刷局 識別性向上に向けた取組 お札識別アプリ「言う吉くん」