ユニバーサルデザインという言葉が、だいぶ世の中に広まってきているね。
ユニバードさんはとても嬉しいのだ。
今日は、ユニバーサルデザインとバリアフリーの違いについて話をするよ。
バリアフリーとユニバーサルデザインの違いはそれぞれの「考え方」にあるんだ。
バリアフリーというのは、高齢者や障がいのある方など、特定の人が使いにくい、と感じた場合に、その使いにくさ(バリア)を取り除こうという考え方なのだ。
これに対して、ユニバーサルデザインは、国籍・性別・年齢・障がいのあるなしに関わらず、最初からできるだけ多くの人が使いやすく、便利な環境をつくっていこうという考え方なんだね。
バリアフリーとユニバーサルデザインの違いを具体的に説明するのだ。
たとえば、階段をのぼらないと入口までたどり着けない建物の場合、「階段をのぼることが出来ない、階段をのぼるのが難しい」という人が出てくるよね。その人たちの為に、横に「スロープ」を設置したのだ。「建物に入るときに階段を利用しなければならない」という使いにくさを取り除いて改善をしているから、これはバリアフリーの考え方になるのだ。
ユニバーサルデザインに配慮した建物の入口をつくる場合は、それぞれ誰がどちらを使ってもいいように、最短距離で玄関まで行ける階段と、距離はあっても段差がないスロープの両方をはじめから設置して、できるだけ多くの人が使いやすく、便利な環境を目指してつくるのだ。
結果的には同じように階段とスロープがある入口だけど、特定の誰かのために使いにくさを取り除いて改善しているものか、はじめから多くのひとが同じように利用できることを目指して作っているものであるかの違いがあるんだ。
特定の誰かのために作った専用のものは、場合によってはその特定の対象者の抱える何らかの不自由さをより意識させてしまう可能性があるかもしれないね。その点、ユニバーサルデザインの考え方は、どんな人でも同じように利用できることを目指しているから、特定の人に何かを意識させる可能性が少ないんだ。
いろいろな人のこころのはたらきに配慮しているところが、とっても大事なポイントなのだ。
このユ・ニ・バの中に「バリアフリーとユニバーサルデザインの違い」のページがあるので、そのページも読んでみてほしいのだ。