暗闇の中のユニバードさん

こんにちは!ユニバードさんなのだ。

びっくりしたかな!? 今回は暗闇の中なのだ!!
ユニバードさんは、暗闇は苦手だけど、UDを考えていくうえで貴重な体験ができそうな「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」というイベントに参加したのだ。レポートするのだ!

ダイアログ・イン・ザ・ダークのロゴ

「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」は、1988年にドイツで、哲学博士であるアンドレアス・ハイネッケ氏により発案され、日本では1999年11月に初めて開催されたのだ。

このイベントは、完全に光を遮断した空間の中へ約90分間、グループ(最大8人)を組んで入るのだ。暗闇のエキスパートである視覚障がい者(アテンド)のサポートのもと、白杖(はくじょう)を持って会場内を探検しながら、さまざまなシーンを体験していくのだ。

ユニバードさんも、全く知らない人たち8人で、最初に簡単な自己紹介とニックネームをそれぞれ伝えた後、自分に合う白杖を選び、暗闇の世界へと出発したのだ。

白杖を持つユニバードさん

中に入ると本当に真っ暗で、アテンドさんの声と白杖だけが頼りで、恐る恐る進んでいたんだけど、少しずつ慣れてくるとそこには、木や葉っぱ、土、鳥の鳴き声、風といった視覚以外で感じる新鮮な自然の世界が広がっていたのだ。

アテンドさんからは「とにかく何でもいいからしゃべってください!」と言われたので、ユニバードさんはしゃべり続けたのだ。しゃべらないと自分がどこにいるか分からないのだ。しばらくすると、「ユニバードさんこっちですよー。」「この木に触ってみてください。」「そこ気をつけてくださいね。」と自然にメンバー同士で手を取り合い、会話して助け合うようになってくるのだ。

さまざまなシーンをメンバーで助け合いながら体験していくうちに、不安や恐怖心はなくなり、落ち着いた居心地の良い空間へと変化していき、終わる頃にはメンバー同士がニックネームで呼び合い、すっかり仲良くなっている不思議な体験をしてきたのだ。

暗闇の中で体験するさまざまなシーンはお楽しみのため、あんまり詳しくは話せないけど、このイベントでは、視覚障がい者の方と健常者の立場が逆転してしまうこと、視覚以外の様々な感覚の可能性、コミュニケーションの大切さ、人のあたたかさなど、普段の日常生活では気づかない、いろいろな気づきを得ることができる貴重なイベントなのだ。現在は東京・外苑前の会場と大阪「対話のある家」を中心に開催中なのだ。これまで16万人が体験しているのだ。

ぜひ興味がある人は体験しに行ってみてね。
UDを考えていくうえでもきっとヒントになると思うよ!

※白杖…視覚障がい者(全盲およびロービジョン)の方が歩行の際に前方の路面を触擦して使用する白い杖。白杖の主な役割は、安全の確保(前方の障害物や危険の防御)、歩行に必要な情報(段差や歩道の切れ目等のランドマーク)の収集、ドライバーや他の歩行者・警察官などへの注意喚起の3つである。Wikipediaより

【引用・参照元】
ダイアログ・イン・ザ・ダーク
http://www.dialoginthedark.com/