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ユ・ニ・バ通信 第3号

CUD認証 企業・団体賛助会員

NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO)監修
ユ・ニ・バ通信 第3号
〈イセトーUDでさまざまな色覚の人にもわかりやすく! の巻〉

マンガをスライドショーでご覧いただけます。



今回のユ・ニ・バのポイント

今回のケースでは、赤の背景に書かれた黒い文字が、色弱者には読みにくいものとなっていた。この赤と黒の組み合わせに限らず、色弱者にとって色の差が感じられにくい組み合わせはたくさん存在するのだ。

今回送付した通知物の内容カラーユニバーサルデザインに配慮すると

読みにくいと感じた文字の色と、文字と接する背景の色に配慮することで、色弱者にも文字が読みやすくなった。カラーユ・ニ・バの知識があれば、ちょっとした配慮によって、色弱者にも情報を正しく伝えることが可能になるのだ。

さまざまな色覚タイプについて


ちなみにユニバードさんもカラーユ・ニ・バに配慮されているのだ


 最近では鳥取市、鳴門市でカラーユニバーサルデザイン(以下CUD)に配慮されたハザードマップが採用されたり、多数の地方公共団体や一般企業でCUDへの配慮が広がっています。
 今回は、CUDを提唱され、日ごろ様々な普及活動に努めておられる「カラーユニバーサルデザイン機構」(通称CUDO)の岡川恒輝様にインタビューをしました。
※CUD…カラーユニバーサルデザインの略称。
ユニバードさんがCUDO様に訪問したのだ

第3回ユ・ニ・バでバンザイ!

CUDOさんでは、CUD認証の採用実績はどのくらいになるのでしょうか。
案件数は年間約500件です。ただ、1つの案件に10製品程含まれる場合もありますので、実際に認証マークを付与している総数はおそらく1,000件くらいだと思われます。
案件数自体は年々伸びてきていますね。印刷物の方が割合は多いですね。4:6または3:7くらいです。
CUDO岡川様
印刷等のメディアでCUD認証を取得するメリットとはなんでしょうか。
まず一つ目は「色に起因するトラブルを未然に防ぐことができる」ことです。たとえば、色の組み合わせにより契約内容や費用を誤って認識することがありますが、それらを防ぐことができます。
次に二つ目は「他社と差別化ができる」ことです。CUDマークをつけることで、「CUDに配慮してます」というアピールになり、その製品に付加価値をつけることができます。
最後に、印刷会社様からよく伺うのが、「チャンスロス(※機会損失)を防ぐ」というメリットですね。配色によって伝わりにくくなっているために、顧客を逃してしまうことを防ぐということです。
弊社のデジタルプリンタの技術とCUDをうまく組み合わせることができればと思っているのですが、デジタルプリンタのこういった点がCUDに向いている、というのがありましたら教えていただけますか?
「色の管理がしやすい」というのはメリットになると思います。デジタルは再現できる域がオフセットと比較して限られますし、インクを塗布するところにすべてカメラやセンサーがついていてプリントしながらも色をマネジメントできるという点が、もしかするとCUDに向いているかもしれませんね。
そうですね。検証に合格したサンプルと同等の品質でお客様にお届けできると思っておりますので、その点が管理しやすいというのはあると思います。
色ずれによってCUDが担保できなくなるというリスクを減らすことができるのではないでしょうか。
最後に、今取り組まれていることや、将来の展望について教えていただけますか?
CUDの「普及」というのは実感できるようになってきたので「CUDが当たり前になる社会」というのが、展望の一つです。
二つ目には、海外での普及推進です。海外資本の企業でもCUDに配慮いただけるように、しっかりアピールしたいと思っています。
三つ目は、2020年の東京オリンピックです。東京オリンピックは海外に対してUD/CUDをアピールする最大のチャンスです。そこで日本の「おもてなし」の一つとして、誰にとっても分かりやすいデザインや設計ができるかどうか、というのも重要なポイントです。
なるほど。
ただ、最初に「CUDが当たり前になる社会」と申し上げましたが、ではそれを実現するためには何が必要でしょうか。
今は取り組んでくださる企業様があって、CUDの活用が成り立っていますが、国単位で見ていくとCUDが進んでいるとは言い難い面もあります。
一部、国の規定やガイドラインにCUDの考え方が盛り込まれていますが、「規格」や「規定」としてCUDが必須とは書かれていません。今後はISOやJISといったところで、業界規格や、それぞれの企業が取り組む、国、あるいは国際的な規格として整備していくことが重要だと思っています。
規格として整備されれば、より「CUDが当たり前になる社会」に近づくということですね。
本日はありがとうございました。


NPO法人 カラーユニバーサルデザイン機構
http://www.cudo.jp/


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