ユニバーサルデザインの考え方が必要な理由は?
ユニバーサルデザインの考えかたを推進する背景には、少子高齢化、障害のある人の増加、国際化、女性の社会進出など、社会環境の変化が挙げられます。また個人のライフスタイルや価値観も多様化しています。こうした変化に対応していくためにも、年齢、性別、身体の状況、言語、国籍などの、人々がもつ様々なちがいに関わらず、できるだけ多くの人が同じものを同じように使えるように、もっと便利にしていくことを目指す考えかたが必要不可欠なものとなってきています。
1.高齢化
総人口に占める高齢者の割合
急速に進む高齢化、将来を見据えた、だれにでもやさしい環境づくりが必要不可欠となってきます。
総人口が減少していくなかで、2060年には、なんと2.5人に1人が65歳以上なるという推計がされているのだ!
2.障害のある人の増加
年齢階層別障害者数の推移 身体障害児・者(在宅)
障害者数は年々増加傾向にあります。複数の障害を併せ持つ者もいるため、単純な合計数にはなりませんが、現状では、およそ国民の6%が何らかの障害を有していることになります。
障害のある人もない人も共に暮らしやすい環境づくりが必要なのだ!
3.外国人の増加
外国人人口の推移
国際化や、情報技術等の発展により海外から観光や就労目的で訪日する外国人の数は年々増加しています。言語や文化、習慣の違いに配慮した対応が求められます。
交通機関のサインや案内板など、多言語表示されているのを最近よく見かけるのだ。
4.女性の社会進出の進展
女性雇用者数の推移
女性の社会進出は、緩やかではありますが徐々に増えており、女性が働きながら安心して暮らせる環境づくりが求められています。
育児と仕事の両立など、女性が働きやすい環境をつくるのもユニバーサルデザインの考え方なのだ。